色の三原色を体感【色の科学じっけんセット】

色の科学 科学実験キット

色の科学じっけんセット」を購入して試してみました。この実験セットでは、色の三原色を学ぶことが出来ます。

 

三原色には「色の三原色」と「光の三原色」があります。

三原色とは、割合を変えて混ぜることで、全ての色を表現できる3つの色のこと。

色の三原色と光の三原色は色が異なります。

色の三原色は印刷技術で使用され、減法混色ともよばれています。CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー)の水色、赤紫、黄色から成り、3色全てを混ぜると理論的にはになります。

 

一方、光の三原色は主にテレビやパソコンのモニターなどの発光するものに使用され、RGB(レッド、グリーン、ブルー)の赤、緑、青から成り、3色全てを混ぜるとに近づきます。

 

今回の実験セットは「色の三原色」を体験することが出来る実験セットです。

 

色の科学じっけんセットはどんな感じ?

製造しているのは新日本通商株式会社で、対象年齢は10歳以上です。説明書には注意書きとして「実験は大人と一緒に行いましょう」と書かれています。

10歳以上であれば、大人は見守る程度で、実験自体は子供一人で出来るような内容です。

また、色を混ぜることが主なので、大人が一緒にいれば10歳以下でも十分楽しめると思います。

 

セット内容は、

試験管5本、試験管立て、スポイト5本、コップ5個、インク(黄・ピンク・空色・黒)、ピクチャーシート2種類、ミラクルペーパー4枚、カラーシート4枚、かくはん棒4本、説明書

となります。

 

セット以外に必要な物は、です。水の量はある程度適当でも出来ますが、説明書には水の量が指定してあるので、計量カップがあったほうがよいです。

こぼしてしまうことを考慮して、下に敷く物(おぼんやトレー)を説明書は推奨しています。また、色を見やすくするために白い紙を後ろにおくことを説明書は推奨していますが、なくても出来ます。

 

実験1~6とは別に「やってみよう!」という実験があり、色を混ぜないで重ねて試験管に入れる実験があります。この実験をやるには水の他に砂糖計量カップキッチンばかり(キッチンスケール)も必要です。この実験については、砂糖や水の量を正確に測るように記載されています。

 

ちなみに、試験管と試験管立てはプラスチック製です。大人から見たら少し物足りなく感じるかもしれませんが、子供にはとても本格的に感じるようです。

 

インクの色は、インクジェットプリンターで使用されているような、まさにシアン、マゼンタ、イエローです。

インク

こちらは水に数滴たらした状態です。

インクの色

 

説明書は詳しく書かれている?

説明書はカラーで印刷されていて、全8ページあります。平仮名が多いので正直、大人には読みにくいですが、子供向けなので仕方ないのかもしれません。

 

説明書では、「色とはなんだろう」と可視光線の説明から始まります。可視光線はヒトが見ることのできる光であること、ヒトが色を認識できるのは可視光線が反射しているからということが書かれています。

ピーマンが緑色に見えるのは、緑が多く反射され、残りの色は吸収されているから。

 

また、「色を見分けるための目のしくみ」についてや「色彩学」として「色の感じ方」(暖かい・寒い、派手・地味など)についても触れています。

 

実験方法についても、もちろん詳しく書かれています。各実験方法の後に解説も書かれています。

 

説明書に書かれている実験

  1. カラーブレンダ―(色作りー混色実験)
  2. 明るい色と暗い色
  3. あざやかな色とぼやけた色
  4. 10000色の色作り
  5. 色がかわるふしぎな紙
  6. 何で?どうして?ミラクルピクチャー

 

1~3の実験は色水を使用した実験で、試験管やスポイト、インクを使用します。1~3は色を混ぜるタイプの実験で、パッケージのような色水を混ぜないで重ねるタイプの実験ではありません。

4~6は同梱されているカードやシートを使用した実験です

 

1~6とは別に、「やってみよう!」ということで、パッケージにあるような混ざっていない、重ねた色水の実験方法も書かれています。

 

実際にやってみました(色水を使用した実験)

説明書に書かれている順番で実験しました。

実験1は、カラーブレンダ―(色作りー混色実験)です。コップに水を入れてインクをたらして色水を作り、スポイトで色水を吸い取って試験管に入れます。

色水を作る

※コップに作った色水は実験3まで使用するので、実験1~3は一気にやったほうが楽です。

 

試験管に入れた色水に別の色を追加して、混ざり合う様子や色の変化を観察します。

色水

※混ぜる前

 

色を混ぜる

※別の色を追加した後

一番左から、シアン+マゼンタ、イエロー+シアン、イエロー+マゼンタです。

シアン+マゼンタは、青→青紫→紫に色が変わっていく様子がよく分かりました。

dakoko
dakoko

イエロー+マゼンタはオレンジ→赤になるはずなのに、オレンジにしかならない・・

説明書には、原液をティッシュに染み込ませて試したほうが、赤になりやすいと書いてあるので、試してみたりしました。

ミカン
ミカン

ティッシュの色が綺麗になるし、ティッシュにたらすのも楽し~

実験2は、水の加える量を変えて色の濃さを観察する実験で、色の明るさの違い「明度」について考えます。

色の濃さ

実験自体はアッという間に終わりますが、説明書には明度についての説明が載っており、なかなか奥深い実験です。

 

実験3は、色水に黒を加えて、鮮やかな色とぼやけた色を作る実験です。

ぼけた色

色の「彩度」についての実験です。

こちらも説明書に彩度について書かれています。鮮やかな色は彩度が高いということや、無彩色(白や灰色、黒)はどの色の光も同じように吸収するため彩りのない色に見えること、黒はほとんどの光を吸収するために黒く見えることなどが書かれています。

 

色水を使用した1~3の実験の所要時間は、我が家は1時間強でした。実験は全てミカンが一人でやり、実験後の解説は説明書を見ながら、私がさらっと話しました。

dakoko
dakoko

実験は楽しかったようですが、解説には興味ないみたいで・・

じっくり解説を読みながら実験するともっと時間はかかるかと思います。テキパキしている子の場合は1時間もかからないと思います。

 

実際にやってみました(色水を使用した「やってみよう」の実験)

「やってみよう!」は砂糖水を使用します。

この実験だけ「水と砂糖の量は正確に測るように」と記載されているので、計量が私がやり、砂糖を水に溶かすのはミカンにお願いしました。

水溶液について考えてほしかったので、ミカンが混ぜました。

 

「水溶液って何だっけ?」

「砂糖をたくさん溶かすにはどうすればいいんだっけ?」

という風に。

 

色を重ねる

4色の色が混ざらないで重なる予定だったのですが、うまくいきませんでした。

砂糖水の濃さによって、重い色水、軽い色水を作っているのですが、何がいけなかったのか・・・また再度トライしてみます。

ミカン
ミカン

ちょっとうまくいかなかったけど、これでも十分満足

実際にやってみました(カードを使用した実験)

実験4~6はカードやシートを使用した実験なので、実験というよりは観察です。

カード

実験4はカラーシート(イエロー、マゼンタ、シアン、黒)を使用し、いろいろシートを重ねてみて色の変化を観察します。

ミカン
ミカン

カラーシートはほしかったので、ちょうどよかった

実験5の星の絵のカードはドットで描かれていて、「近くでみると2色(もしくは3色)のドットが見えるけれど、離れてみると一色に見える」、というものです。

dakoko
dakoko

どちらも興味次第です。我が家はアッという間に終わりました

私もミカンもカード系の実験で一番興味を持ったのは、こちらの実験6です。

シートに写真が印刷されているのですが、各シートはイエロー、マゼンタ、シアン、黒の単色で印刷されています。そして、重ねるときれいな色の写真になる、というものです。

シート単色

※単色のカード

 

カードを重ねる

※4枚のカードを重ねる

ミカン
ミカン

こうなるの分かるけど、すごーい

 

感想

ミカンは試験管を使用した実験がとても気に入った様子です。

ミカン
ミカン

なんだか博士になったみたい

翌日も色水を作っていろいろ色を混ぜて実験して(遊んで?)いました。

 

インクは水に混ぜて使用するため、1回当たりの実験ではインクは数滴しか使用しません。よって、インクは大量に余るので、何度も楽しむことが出来ます

 

また、色についてもじっくり学べるので、購入してとてもよかったと思います。

ミカンは色の三原色光の三原色がどうにも覚えられていないので、実験をきっかけに記憶にもうちょっと定着してくれればいいなとも願っています。

dakoko
dakoko

楽しめているので(遊びとして)、それだけでも十分満足

 

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