【国立西洋美術館】のファミリー向けイベント”どようびじゅつ”

西洋美術館1 ワークショップ体験談

上野公園の中にある国立西洋美術館。ご存じの方も多いと思いますが、この美術館の本館はフランス人の建築家「ル・コルビュジエの建設作品」の構成資産として、世界文化遺産に登録されています。

 

その西洋美術館では、いくつかのイベントやワークショップが開催されています。研究員が行うギャラリートークもいいのですが、今回はファミリー向けのイベント「どようびじゅつ」をご紹介します。

 

「どようびじゅつ」とは

「どようびじゅつ」とは文字通り土曜日に行われるイベントで、年2回(春と秋)に開催されます。開催頻度が年2回と少ないうえに、申込み時期は2月と8月頃と迫っているので、興味がある方は是非ホームページをチェックしてみては如何でしょうか。

月をまたいで数回に分かれて実施され(全部同じ内容で、参加できるのは1回です)、また、午前と午後に分かれているので、土曜日に学校がある場合もどれかには参加できそうです。

 

対象は6歳~9歳の子供と同伴の大人です。子供だけの参加は出来ません。

 

また、常設展の観覧券が必要ですが、常設展は高校生以下が無料なので、チケットを買わないといけないのは大人の分だけとなります。

「どうせ行くんだったら、ワークショップの前後に(常設展だけでなく)特別展(展覧会)も見たい」

と思うかもしれませんが、参考までに私の経験では子供はワークショップだけで疲れてしまい、とても特別展まで見る気力は残っていませんでした。常設展だけで十分かもしれません。

 

「どようびじゅつ」はどんな感じ?

まず、グループに分かれて常設展の展示を学芸員とまわります。学芸員の方が説明してくれるというよりは、子供たちに質問したりしながら、子供の意見を引き出してくれる感じです。

1つの作品をじっくり観察するので、見る作品数は多くはありません。床に座ってじーっと作品を見て、感じて、観察して、という時もあります。一言ずつみんながコメントをいう時もあります。

なので「子供と一緒に美術館に行っても、美術や芸術に詳しくないからどうしたらいいか分からない!」という人に正にぴったり。(我が家です)

 

大人はというと、大人も一緒に作品を見てまわります。自分の子供が隣にいることもあれば、子供だけが前に集まってみることもあります。その場合も大人は子供のすぐ後ろにいるので、子供たちが寂しい思いをすることはありません。

 

展示を回る最中に、一般人が普段入ることが出来ない所に入れてもらえることもあります

 

展示の後は、参加者全員(とはいっても15名)が集まって、工作があります。

子供だけでなく、大人も自分の作品を作ります。作った後、その作品の説明をみんなの前でする場面もあるのですが(前に出て発表するのではなく、席についたまま)、それについても子供だけでなく大人も発表します。(一言だけの大した発表ではないのでご安心を)

我が家はこのイベントに2回参加したことがあるのですが、以下のような作品を作りました。

西洋美術館1

※直径10センチくらいのコンクリートの作品です。コンクリートに石や砂、貝などで模様を付けています。コンクリートなので結構重たいです。私とミカンの作品です。

 

西洋美術館2

※私の覚えている限りでは、「音が出る作品」がテーマだったので、音を意識した作品になっています。色紙や綿、毛糸などを使用しています。A4サイズでラミネート加工されています。こちらもミカンと私の作品です。

 

ファミリー向けなので、子供だけでなく大人も参加する感じです。子供一人に対し、夫婦で参加している人もいます。

 

「どようびじゅつ」の申込方法

申込方法が少し変わっているというか、他ではあまりないと思うのですが、申込用紙をダウンロードして、FAXで申し込みます。

そしてその後、「受付完了」の電話が美術館からかかってきます。FAXを送ってから結構すぐにかかってくることもあれば、数日後のこともあります。(3日以内にはかかってきます)

 

先着順です。ネット申込みの場合、人気のイベントは一瞬で満員御礼になってしまうことがありますが、このイベントはパソコン、プリンター、FAXが必要です。ネット申込みのように「一瞬で締切り」にはなりません。そこが我が家としてはありがたい!申込み開始日さえ抑えていれば、ほぼ確実に申し込めます。

 

「パソコン、プリンター、FAXがない人はどうすればいいの?」と思いますが、すみません、どうすればいいのかは私には分かりません。

 

もしかしたら、今後ネット申込みに変わることがあるかもしれませんね。そうすると申し込む人がますます増えそうです。

 

最後に

大人も子供も楽しめる「どようびじゅつ」ですが、対象が9歳までなので10歳のミカンはもう参加することが出来ません。残念です。

上野公園にある博物館や美術館は、各館でいろいろなワークショップを行っています。

また、上野動物園や国立科学博物館、西洋美術館など9つの施設が「あいうえの」というミュージアムでのアクティブラーニングを推し進めています。

ここのワークショップに参加すると、ミュージアム・スタート・パックというノートなどが入った専用のバッグがもらえます。そして、施設を回るごとにバッジがもらえ、専用バッグにバッジを取り付けてコレクションにできます。

 

上野公園の施設は子供の好奇心を刺激する工夫がいっぱいなので、ぜひ一度足を運んでみては如何でしょうか。

 

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